「島の根っこ」は普遍的なものから地域固有のものまで存在します。地域の人とともに大切にしていきたい自然、文化、思いを見つけ、そのプロセスからデザインを生み育てる取り組みが、地域× シマノネのコラボレーションです。今回シマノネがコラボレーションした久高島は、数々の神話が伝わる” 神の島” ともいわれ、今も先祖から受け継いだ大切な文化や風習を守り続けている島の人の暮らしがあります。目には見えない久高島の「島の根っこ」をデザインしたシリーズです。
久高島× シマノネによる新しい3 柄は、久高島に暮らす皆さんとのワークを通して生まれました。一緒に島をめぐり「島の根っこ」を探すところから始まり、見つけた「島の根っこ」はスケッチに残しながら、言葉で想いを交わしました。島の歴史・文化に根強い「祈り」「五穀」「イラブー漁」をモチーフに、島の皆さんと紡いだストーリーをギュッとつめこんだデザインとなっています。
“神の島” とも呼ばれる久高島では、日々の暮らしや祭祀の中に祈りが息づいています。島が柔らかな黄金色に包まれる朝、その光の中で合わせられる掌。祖先や自然とのつながりを大切にする祈りをイメージしたデザインです。
琉球の五穀発祥伝説の地でもある久高島。五穀の一粒一粒に、自然の恵みと、子孫繁栄の願いを込めています。描かれた五穀の並びは、島の共有地である畑を区分けする「地割制」をイメージしています。
島では神の使いであり神の恵みでもあるイラブー(ウミヘビ)。その漁は久高島で決められた島民にしか許されない特別なものです。夜の闇の中、月明かりにきらめく波面とイラブーの鱗。静かで強い生命力を宿したデザインです。